ウワノキカクのキカクメモ

Uwano Takao 広告会社でのストラテジックプランナーの経験を経て、2016年夏に独立。より人の心を動かし、多くの人に届くマーケティングコンセプトの企画と事業のコンサルティングを行う「ウワノキカク」にて事業を展開しています。傍ら、教育関係者の支援事業を行う一般社団法人コアプラスの理事を務める。人を想い、社会のための情熱で行動する人の思いを、事業として継続的に成り立つカタチに変えていくことをお手伝いしています。

目に見えないものを追い求めるところに高い成果が訪れるのか?

経営にせよ、マーケティングにせよ、「改善」が今見えている要素にばかり集中してしまうのはなぜだろうか。

本当は、いま感知出来ていない要素の方に、より大きなドライバーが潜んでいるのかもしれない。

しかし、人は簡単に想定しうる要素をより適切な形にすることに意識を向けることが癖になっている。

「いま見えていないものの方に本質があるのかもしれない」と思い続けること、そして、「何が最も大きな影響を与える変数なのか」を考え続けることに意識を向ける。

そんなことを日々痛感しながら、コンサルタントとして仕事をしています。

 

 

「商品(サービス)の価値は高いのに、それが伝わらないのが課題です。」

 

そういってマーケティングの相談をしてくださる方がいます。

 

しかし、それは多くの場合間違いです。

 

人は、知覚できない価値は価値だと捉えません。

 

どれだけ頑張っても、その努力や工夫を見てくれない人にはその価値は伝えられないのです。

 

職人的に商品やサービスにこだわりをもっていたとしても、それが世の中の人にとって「自分の課題」を解決するものでなければ、決してお金はだしません。

 

「偉大なる専門家」である自分から見えている範囲で改善を繰り返しても、それがターゲットとしている顧客から見えていなければ、その点に価値を感じてお金を払ってくれる人はいません。

 

タクシーの運転手さんが「今日の気温に合わせて、最適な温度設定で空調を効かせよう」と心がけていても、伝えなければ当然伝わりませんね(伝えたとしてもお金が動くかは怪しいのは、そこに強いニーズがないと思われるからです)。

 

大切なのは、お客さんが知覚できる範囲内でサービスを構成しながら、かつ、お客さんにとって意味のある変化を起こすことです。

 

「そんな無茶な」と思うかもしれませんが、世の中で長続きしているサービスは、顧客がその価値を説明できるものばかりです。

 

そういった観点から、特に起業初心者の方にとっては、商品やサービスをブラッシュアップできるかどうかが極めて重要な要素になります。

 

 

この考え方は、「タイトルとは矛盾するのでは?」と思う方がいらっしゃるかもしれません。

 

問題は、本質の在り処がどこにあるかです。

 

マーケティングにおいて極めて重要なファクターは、「顧客が知覚できる範囲の価値を高めること」です。

 

しかし、多くの専門家的な方は、顧客が知覚できないレベルにまでこだわりをもってしまいます。

 

自己満足でビジネスをするならそれでもいいのですが、売り上げを適性に上げるには、「顧客が知覚できる範囲で価値を高めること」が大切です。

 

こういったことが「見えていない」方は、マーケティングの企画段階において、「自分にだけ見えているもの」にフォーカスをあててしまいます。

 

果たしてそれが、「顧客から見えているものかどうか」を今一度考えてみましょう。