ウワノキカクのキカクメモ

Uwano Takao 広告会社でのストラテジックプランナーの経験を経て、2016年夏に独立。より人の心を動かし、多くの人に届くマーケティングコンセプトの企画と事業のコンサルティングを行う「ウワノキカク」にて事業を展開しています。傍ら、教育関係者の支援事業を行う一般社団法人コアプラスの理事を務める。人を想い、社会のための情熱で行動する人の思いを、事業として継続的に成り立つカタチに変えていくことをお手伝いしています。

「苦手なことに向き合うと眠くなる…」を乗り越えるには?

◆眠気を催すメンタルをコントロールする?

経営コンサルタントとして仕事をしていると

「隙間時間に苦手な勉強をしようとしても
眠くなってつい寝てしまう。」

という方とときどき出会います。


特に起業したばかりの若手の経営者さんや
特定の領域に苦手意識を持っている方に
多いように感じています。


このようなこと、誰しも経験したことが
ありますよね。




では、こうした場合、どうやってメンタルを
コントロールしたら良いでしょうか?


私自身、根っからの怠惰な人間ですので、
やることがないときやどうしてもやる気が
でないときは、
ベッドに入って寝ながら動画を見て
一日を過ごしてしまったりしています。


こんな自分ですので、
いかに自分を無気力状態に陥らないように
するかを日々考えています。




心理学の研究でも明らかになっていますが

「やるべきことがあるのに眠くなる」

という現象は「逃避」としてどうしても
起こってしまうものなのです。


こうした問題の対処法はいくつかありますが
今回はそのうちの1つをご紹介します。



◆眠くなる原因としての「悪習慣」

そもそも
なぜこのような現象が起こってしまうのか。


それは、「苦手なこと」に向き合うと
「眠気が生じる」という心理的な悪習慣が
ついてしまっているからです。


よくよく思い返してみてください。




まず、
「苦手なこと」に向き合うと決めたときには
あなたはやる気があったはずです。


そして、机に向かって本とノートを開き、
しばらく読み進めると眠気を感じ始める。


「あ、眠くなってきたな…」


そう思った後には


「いや、しかし、いまこれを
やらなければならないんだ。
もう少し頑張ろう。」


と思い、それでも眠気が強くなってきて


「眠気がある中で頑張っても非効率だ。
10分だけ仮眠を取ろう。」


そう考えて、
結果としてぐっすり寝てしまう。


起きたときには


「またやってしまった。。」


と後悔します。


「次こそはしっかりやろう。」


そう心に決めて、そして、
また同じことを繰り返す…。




気付きますでしょうか?
すべてがパターンになっているのです。


①「苦手なこと」を頑張ろうと思う
②モノを用意して机に向かう
③少しやってみる
④頭に入らない
⑤眠気を感じる
⑥頑張ろうと思い直す
⑦再度眠気を感じる
⑧眠気に負けて寝てしまう
⑨後悔する
⑩「次こそは」と気持ちをリセットする


この10ステップがひたすら人生の中で
手を変え品を変え繰り返されているのです。



◆悪習慣から抜け出すための「トリガー」の特定

この習慣化したパターンから抜け出すには
そのパターンを引き起こすトリガーを外す
しかありません。


やるべきことは

✓ トリガーの特定
✓ トリガーを避けた別の行動の習慣化

です。


いかにトリガーを特定するかですが、
まずは上記の様なパターンについて
具体的な過去の経験を振り返り、
そのときに見ていたもの、感じたものを
明確に思い出してください。


そして、その中から
「⑧眠気に負けて寝てしまう」の前段階で

「ここが自分にとって最も強く、
後にひけない状態を作り出している」

という感覚を発見します。


ポイントは

「後に引けない状態を作り出している」

の部分です。




どういうことかというと、私たちは

⑥頑張ろうと思い直す
⑦再度眠気を感じる

を感じてしまっている時点ですでに

⑧眠気に負けて寝てしまう

を回避することができないほどの
強いパターンに陥っているということです。


⑥や⑦を行っている時点で、
既に⑧を実行することが心理的に強く
確約されているのです。




ですので、トリガーは後戻りができる
ところで発見しなければなりません。


例えば、

「⑦再度眠気を感じる」に至った時点で
「また眠くなってきたから一度立ち上がって
ストレッチをしよう。」

とパターンを崩そうとしても、
それは⑦→⑧を一時的に中止しただけで

その後に課題で眠気を感じてしまうと

⑥頑張ろうと思い直す
⑦再度眠気を感じる
⑧眠気に負けて寝てしまう

をただただ繰り返すだけです。


本当に、よくあることですよね。笑


繰り返しますが、
トリガーは「後戻りできる」ところで
見つけて改善しなければなりません。


私の学生時代の場合には、
「苦手な刑法を勉強する」という
課題がありました。


そのときには

③少しやってみる
④頭に入らない
⑤眠気を感じる

のパターンが非常に強固であることが
わかりました。


つまり、やりはじめて


「面白い!」


と頭のスイッチが入ればどんどんやる気に
満ちて集中するモードにはいるのですが、
苦手意識があることに取り組んだ結果


「やっぱりよくわからない。。」
と感じ始めたときに、このパターンに
入っていることに気づきました。



◆トリガーの解消方法

課題が特定できれば後は簡単です。


私の場合は

「刑法の教科書を読み始めた最初の
10分以内に『なるほど!』という
気づきや学びを確実に体験するには
どうすればよいか?」

という問いを立てました。


そして

「目次・章立て・小見出しをナナメ読みし、
確実に理解できそうなところ、
面白そうなところから読み始める」

ということを習慣にしました。


それまでは本を前から読むやり方を
していましたが、この時以降

「確実に頭に入ってくるところを
まずはじめに読む」

やリ方に変えました。


そして、頭のスイッチが入って

「これならもう眠くならない」

と思えたときから読むべきところに
移行します。


たったこれだけで、
「眠くなってしまう」自分を意識すること
なく刑法を勉強できる様になりました。



◆トリガーは人によって性質が異なる

ちなみに、私は内省が強い人間ですので、
「わからない」という頭の働きが
パターンを強く形成していました。


しかし、人によっては、「あの机にむかう」
「あの席に座る」「あの音を聞く」などの
物理的な条件がパターンになることも
あります。


自分の直近の体験を明確に振り返り、
どこが自分の眠くなるパターンの後戻り
できないポイントになっているのか、
自分の感覚に従って丁寧に紐解いていく
必要があります。



◆うまくいかないときは…?

ちなみに、自分ひとりでこの作業をすると
うまく特定できない場合があります。


それは、このパターンは無意識の
レベルで形成されているものなので、
自分で軽く振り返った程度では
特定できないほどに自分が自覚していない
ものがトリガーになっていることが
あるからです。


そういうときは、人に質問してもらいながら
思い返してみると特定しやすくなります。
うまく特定し、改善方法が習慣化できると
とても強力です。


頭ではよくわからなくても
ぜひ一度試してみることをお勧めします。