ウワノキカクのキカクメモ

Uwano Takao 広告会社でのストラテジックプランナーの経験を経て、2016年夏に独立。より人の心を動かし、多くの人に届くマーケティングコンセプトの企画と事業のコンサルティングを行う「ウワノキカク」にて事業を展開しています。傍ら、教育関係者の支援事業を行う一般社団法人コアプラスの理事を務める。人を想い、社会のための情熱で行動する人の思いを、事業として継続的に成り立つカタチに変えていくことをお手伝いしています。

認知の構造を知ることでコミュニケーションをコントロールする

<人間の認知の構造とコミュニケーションの目的>

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コミュニケーションがうまくいかないときは、自分と相手の想定している前提がズレていることが多々あります。

 

特に起こりがちなのは、相互に前提として考えている物事の「具体的な」イメージが違った際の結論の相違です。

 

デートをした2人が「今日は楽しかったね。」と話したときに、「楽しかった」と感じた具体的な体験が一緒であれば幸せな2人ですし、全く重なっていないのであれば関係性も長くは続かないかもしれません。

 

「言葉のレベル」では一見して問題ないように見えながらも、「具体的なレベル」で感じているものが異なっていると、互いの価値観のずれに気づきづらい状態になりますし、それが長く続くと互いに違和感を感じていずれ関係性に歪を生じてしまいます。

 

 

人間の認知には、「抽象的なレベル」と「具体的なレベル」の両極があります。

 

「抽象的なレベル」は、「言語」で認知される世界で、「論理」によって情報が処理される領域です。

人間はそれを「意識」的な心理状態で処理をしています。

 

「具体的なレベル」は、「体験」で認知される世界で、「感情」によって物事が動く領域です。

「体験」や「感情」は「無意識」のレベルで処理されます。

 

 

 

この人間の認知構造を把握していると、コミュニケーションには2つの課題が有ることがわかります。

 

1つめは、「自己内における抽象と具体の同値性」です。

 

具体的な認識と抽象的な認識が合致していないと、人間は自己の経験を適切に表現することができません。

体験として感じていることと言語として発していることにずれがある状態では、エネルギーが適切に流れないので、表現に力がなくなってしまいます。

 

体験したことを言語として適切に表現されたとき、人間はその表現に心を動かされます。

 

 

2つめは、「自己と他者の抽象・具体の同値性」です。

 

例えば言語で表現されたとき、仮に言語としては正しく伝わったとしても、その言語に紐付いている体験の内容が相互に想定しているもので違っていると、互いの認知する具体の内容が入れ違ってしまうため、認識が違ってしまいます。

 

 

人間は抽象で語り、具体で受け止めます。

 

抽象的な概念として理解したとしても、具体的な身体経験として同値性が担保されないと、意思の疎通としてのコミュニケーションは適切に成立したとは言えません。

 

コミュニケーションの成否を握るこの認知の構造は、それぞれのレイヤーのどこで同値性が削がれやすいのかを検討する際にとても有効です。

 

自分が想定した「伝える」という行為がうまく機能していない場合は、自己の体験と発している言語にズレがあるか、相手が想定している体験と自分の伝えたかった体験が同じ言語のもとに紐付いていないかのいずれかになることが多いです(「言語としてそもそも正しく伝わっていない」ということもあり得ますが)。

 

コミュニケーションの改善の際には、特に自分がどこが苦手なのかを認識することが大切です。

 

 

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