ウワノキカクのキカクメモ

Uwano Takao 広告会社でのストラテジックプランナーの経験を経て、2016年夏に独立。より人の心を動かし、多くの人に届くマーケティングコンセプトの企画と事業のコンサルティングを行う「ウワノキカク」にて事業を展開しています。傍ら、教育関係者の支援事業を行う一般社団法人コアプラスの理事を務める。人を想い、社会のための情熱で行動する人の思いを、事業として継続的に成り立つカタチに変えていくことをお手伝いしています。

NPO経営における「人のブランディング」

今日のNPO経営者会議の中で上がってきた一つの疑問として、NPOの経営者はリーダーとしてブランディングしなければならないのか?」という話がありました。

NPOを経営していく上で、目立ったリーダーが業界のオピニオンを引っ張って成功していくというモデルはよく見かけますが、すべてのNPOがその方法を辿らなければいけないのか、という疑問です。

 

実際は複雑なのですが、論点をシンプルに言えば、人のブランディングをやることの意味合いは大きく2つで、「集客」と「高単価化」です。

「あのリーダーがやっているから面白い(にちがいない)」と思わせることができれば、集客につながりますし、固定のファンがいれば「入れ食い」の様な状態で集客ができるので、とても楽です。
また、「あの人が主催しているイベントだから他と比べて高い価格設定なのもうなずける」と思ってもらえれば、同じことをやっても単価を上げていくことができるようになります。

こうした心理は、実際にイベントに参加する際やSNSでの情報発信を見ているととても実感のあることではないでしょうか。


「集客」も「高単価化」も、収益をしっかりと上げていくうえでは避けられない道なので、人をブランディングしていくということでこれらが実現できるのであれば、とてもいいことだと思います。
ただ、逆を言えば、「集客」と「高単価化」は、ともにブランディング以外の方法でもやろうと思ったらできることなので、ブランディングしていくしか方法がないのかと言われればそんなことはないです。

「人のブランディング」は「収益を上げる」ということを目的にした時のあくまでも1つの手段でしかないので、そこにこだわる必要はありません。

ただ、「NPOの経営」という難しいことに取り組む上では、あまり経営に詳しくない経営者の方の場合、この手法をとることが結果的に多いのは事実です。

実際、情熱をもって社会的な課題について発信を繰り返す人は、そのコミュニティにおいてオピニオンリーダーのように自然となっていくことが多いです。
「あまり経営のことを考えなくても自然とリーダーがブランディングされ、結果として収益が安定してくる」という構造が、これまでの日本のNPOでは散見されたかもしれません。

 

今後の課題は「NPOとしていかに事業収益を生み、スタッフを雇用していくか」ということです。

いかにNPOの経営に携わるべきか、考えていかねばなりません。